2016 Schedule

Rd.1 2016/04/09-10 スーパーGT Rd.1【FIA-F4 Rd.1-2 】 岡山国際サーキット

  • 前日金曜日が実質初めての岡山国際サーキットでの走行となった今回。まだまだコースにも車にも適応できていない中で公式予選を迎えることとなった。

    今年使用するタイヤの発熱特性などを考え、コースインするタイミングを予選開始から少し遅らせる計画を立てていたが、同じように考えていたチームが半分程あり、チームの采配によって予定より早いタイミングでコースインすることとなった。

    チームの好判断によって、コースインから数周はほとんど他車に引っかかることは無かったが、なかなかタイムが思うように上がらず、次第にコース上の車両の数も増えてきた。他の車両の存在が気になり始めてしまったことにより集中力が落ちてしまい、結果として、アクシデントによる赤旗中断までの間、中途半端なタイムアタックをするに留まる形となってしまった。

    ストップ車両の回収が終わり、赤旗が解除される。赤旗中断のタイミングと相まって、ピットロードから先頭でコースインすることができた。そのまま視界クリアな状態で計測ラップに入っていく。ところが、これから計測1周目に入るストレートを通過中に、ピットロードから数台がピットアウトしてくるのが見えた。案の定1コーナーで不要な減速を強いられる。続く2コーナーへの進入も、レコードライン上でペースダウンしている車両が1台あり、この周のタイムアタックは失敗に終わった。

    その後もセクター1、セクター2と、タイムを更新しながらタイムアタックを続けたものの、途中で視界に入る他車の存在が気になってしまい、大きくタイムを更新するには至らずという結果となった。
  • 開幕戦(Rd.1)決勝

    開幕戦のスターティンググリッドは27番手スタート。決勝1は予選と同日の午後に行われる為、良くも悪くも予選までの流れがそのまま決勝に響くことも考えられるが、予選から決勝までの数時間の間にしっかりと問題点を洗い出し、チーム監督からも予選の反省点・決勝に向けたアドバイスを頂き、心機一転、集中し直してスタートの時を待った。

    迎えたフォーメーションラップ。グリッドから、スタートをイメージして車を発進させる。少し長めのホイールスピンをさせながらも、スタート時のエンジン回転の上げ方、クラッチの繋げ方のイメージを作っていく。フォーメーションラップ前半は全車ハイペースで走行していき、後半のテクニカルセクションに向けてペースダウン、加減速や車を左右に振るウェービングが頻繁に行われていく。

    いよいよスタート。レッドシグナルは遥か前方。両足にも意識を向けつつ、シグナルの点灯と消灯にも意識を集中させる。シグナルが消灯し、一斉にスタートが切られた。時間的感覚にして0.5秒程ホイールスピンをさせてしまったものの、前方の車両とは付きも離れもしなかったことを考えると、まずまずのスタートだったと思うが、後方からは1台が好スタートを切って並びかけてきた。 1コーナーに向けて全車が飛び込んでいく。決勝前に監督から頂いていたアドバイスを思い返し、集団の空いたスペースに入っていく。うまく入り込むことができたものの、フォーメーションラップでのリヤタイヤの発熱が全くと言っても良い程できておらず、そこからうまく加速に移していくことができなかった。続く数コーナーでもタイヤのグリップ力が足りず、順位を上げるまでには至らなかった。 オープニングラップも後2つのコーナーを残すのみとなった時、アクシデントは起きてしまった。 最終コーナーの1つ手前のコーナーで、前方を走る数台の集団の中の1台が接触、コース外へと弾き飛ばされた。その様子を1台~2台分の間が空いた後方で確認し、一瞬アクセルを緩めた隙に後方から1台が迫って来ていた。そのまま最終の右コーナーに入っていく。この時右のミラーに自分の更に内側に進入してこようとする1台が映ったが、感覚ではまだ並ばれるまでには至らないと考え、半車身程空いた状態でターンインしていった。次の瞬間、強い衝撃と共に空中に自分が浮いたことが理解できた。そのまま左右方向に回転しながら深いグラベルに着地、レースの終了を覚悟した。

    一度は車から降りて退避したものの、レースオフィシャルの手によってコース復帰できることになり、一度諦めかけた気持ちに再び火が入った。 再びコースを走りだして、車に異常が無いかをチェックする。アクセルやブレーキング時に車が挙動を乱さないことが確認でき、異常無しと判断、コースの各所で起きていたクラッシュの影響で出動していたセーフティーカーを先頭とする隊列を追いかけた。

    しばらくしてセーフティーカーが解除、再スタートが切られた。この時点で既に2周遅れになっていたものの、1台、また1台と前方の車両をかわしながら、31位でチェッカーフラッグを受けた。

    幸いにも接触によって車が故障することなく、残りの約10周を走りきることができ、午前の予選では得られなかった走り方が、今回の決勝を通して少しずつ身に付き始め、レース中のベストタイムはトップと約1.5秒差のところまで縮まった。

    Rd.2 決勝

    Rd.2のスタートは、予選タイムのセカンドベストタイムが適用される為、24番グリッドからのスタートとなった。

    前日に行われたRd.1でのタイヤの発熱への課題、レース展開への課題を踏まえ決勝に臨む。

    フォーメーションラップでは、タイヤの温め方に重点を置いて、監督のアドバイスに忠実にこなすよう努めた。いよいよスタート。グリッドに付く直前にもリヤタイヤのグリップ感を確かめ、スタートに臨んだ。

    Rd.1と比較すると、確実にリヤタイヤのグリップ力が感じられたが、クラッチの繋ぎ方が雑になってしまい、エンジン回転を落とす形になってしまった。一瞬失速しかけたが、なんとか車は前へ前へと加速してくれ、1コーナーまでに大きく順位を落とすことなく済んだ。 気持ちは切り変えていたつもりだったが、やはり昨日の接触のイメージが完全には払拭できておらず、各コーナーで1台ずつに先行を許してしまう。

    数周すると次第に団子状態が落ち着いていき、コーナーでも空いたスペースが大きく見えるようになってきた。ここまでの周回ペースも悪くなく、前の車両にもしっかり付いていくことができていた。途中前方の1~2台が単独でスピンアウトし、徐々に順位も回復していく。 今回の決勝までで自分自身でも、中速コーナーの多いコースの前半部分への自信が芽生え、ほぼ毎周に渡って数台をパスしていくことができた。

    しかし、18番手付近まで順調にポジションを上げていた時、再びアクシデントが。前方で競り合っていた2台のうち1台が幅寄せを受ける形でスピン、それを避けるために咄嗟にコース外に出たところで自分自身もスピンを喫してしまった。 これによって大幅にポジションダウン。振り出しに戻ることになってしまった。その後もしっかりと集中し直し、前方車両を全力で追いかけたが、最終的には23位でゴールとなった。

    Rd.2の決勝ベストラップはトップから0.8秒差まで縮まった。
    ◆公式予選結果
    Rd.1 27位(エントリー:35台/出走:35台)
    Rd.2 24位(エントリー:35台/出走:35台)

    ◆決勝公式結果
    Rd.1 31位(エントリー:35台/出走:35台/完走:31台)

    ◆決勝公式結果 Rd.2 23位(エントリー:35台/出走:35台/完走:31台)

Rd.2 2016/05/03-04 スーパーGT Rd.2【FIA-F4 Rd.3-4 】 富士スピードウェイ

  • 通常は木曜日の占有走行から始まる4日間のレースウィーク、今回はゴールデンウィーク中の開催ということで、日曜日の占有走行から幕を開けた。
    予選前日の月曜日まで、タイム的にも感触的にも今一つな状態の中、Rd.3、Rd.4の公式予選に臨むことに。ここまでの流れは前回の岡山大会に似ている。
    前戦、岡山国際サーキットでの予選で、最適なコースインのタイミングを外したチームが多かったこともあり、それを踏まえてか今回の予選はほとんどの車両がコースオープンと同時、もしくは若干の時間差でコースインしていく形となった。
    コースイン2周目にはタイヤの温まりを感じることができ、いよいよタイムアタックに突入。しかし3周目、1コーナーで発生した3台が絡むアクシデントにより赤旗が提示され予選中断、全車ピットインを余儀なくされる。数分後、車両の回収が終わり予選再開、一度冷えてしまったタイヤのウォームアップを意識し、アウトラップからタイムアタックのつもりで全開走行していく。 今回の予選、前日までの走行の感触で、予選途中でタイヤの内圧調整等のピットインはせずに、予選時間内を走り続けることでラップタイムが徐々に上がっていくと判断、残りの時間全てを連続でタイムアタックしていくことになった。
      前日の走行終了後にチーム監督から受けた“ちょっとした部分”のアドバイスが良い方向に働き、計測4周目には前日までの自己ベストを大幅に更新、その後も計測を続けますが、前方を走行する車両に最終セクションの低速コーナーで毎周接近してしまい、タイム更新には至らず、公式予選残り3分のところで発生したアクシデントにより赤旗が提示され、そのまま公式予選終了となった。
    ブレーキング、ステアリング操作、旋回中、加速、それぞれでちょっとしたポイントを意識することによってタイムアップすることができたが、予選中の前車との間隔の取り方、コース上のどこで前車に近づくか、どのタイミングで近づいたらいいのか、今後の課題も明確になった。
  • Rd.3決勝(15周)
    2016/5/3 Tue.◇Weather : Fine◇Track : Dry
     公式予選終了から約5時間後、同日午後にRd.3の決勝レースが行われる。Rd.3は17番グリッド、開幕戦より10台前のポジションからのスタートとなる。
    向かえたフォーメーションラップ、コース中盤までハイペースで隊列は進み、各タイヤにレーシングスピードで荷重をかけていく。そこから隊列は一気にペースダウン、最終の登り低速セクション手前から、ホームストレートにかけてゆっくりとしたペースが保たれる中、車を左右にウェービングさせ、しっかりとフロントタイヤを発熱させること、加減速によってブレーキやリヤタイヤにも熱を入れることに集中し、スターティンググリッドに向かう。
    前回よりも良く見えるレッドシグナル。シグナル消灯と同時にクラッチミート。今回のスタートはクラッチを雑に繋げてしまった為にホイールスピンをさせてしまったが、前後の車両も似たような動き出しになり、1コーナーまでの加速で後続車に抜かれることはなかった。
    直後の1コーナー。コーナーに飛び込む集団の外側に空いたスペースに進入していったものの、数台前を走る2台が絡むアクシデントが発生し、今度は外側が大渋滞に。流れ始めたコーナー内側に、慌てて車の進路を変えるものの、更に後方からその様子を見ていた5台に先を越され、ここで一気に22番手まで順位を落とすことになってしまう。 その後2台をかわし、20番手でオープニングラップを終えた。
    2周程が経過した時点でも3~4台での接近戦が展開され、徐々にポジションを上げながらの周回が続く。8周目の時点でポジションはスタート時に戻り17番手。更に前を追いかける。8周目の最終コーナー、前方の2台が競り合いながら進入し、2台ともがレコードラインで加速できていないことを確認、こちらはミスをしないよう神経を手と足に集中させ 加速させていく。ホームストレートの3分の1に達した辺りから、スリップストリームにより前車にピッタリと追いつき、ホームストレート半分に達する辺りで抜け出す。前車も更に前方の車両のスリップに入っていたこともあり、これで一気に3台が横並びするスリーワイドに。続く1コーナーに対して、最もイン側をキープしたまま外側2台とほぼ同時のブレーキング勝負へ。1コーナーからの立ち上がりで相手に有利にならないよう、しっかりと1コーナーで減速し、加速に移っていく。しかし、2台分内側からのターンインは速度が落ち過ぎてしまい、最も外側からターンインしてきた車両に、次のコカ・コーラコーナーまでに並ばれそうになってしまう。それでも相手の走行ラインは残しつつ、ここでもしっかりとインラインをキープし、2つポジションを上げることに成功した。
    後続を引き離しつつ、更に1つポジションを上げるが、その後はチェッカーフラッグまで単独での走行が続き、それ以上のポジションアップを果たすことはできなかった。

    Rd.4 決勝(15周)
    2016/5/4 Wed.◇Weather : Fine◇Track : Dry

    この日の富士スピードウェイは、前日夜から早朝まで豪雨だったこともあり、誰もがレインコンディションでの決勝レースを予想していたが、猛烈な風が雨雲を吹き飛ばしたのか、サーキットに到着した朝7時頃には雨は完全に上がり、日差しとともに青空まで広がり始めた。更に、FIA-F4決勝レース前に、この日のメインレースであるスーパーGT車両による朝のフリー走行が30分間あった為、路面はみるみるうちに乾き、完全なドライコンディションで決勝レースを向かえることなった。予選のセカンドベストタイムが反映されるRd.4は、16番グリッドからのスタート。前日より1つ前のポジションからのスタートとなる。 スタート進行の時間、グリッドでスタートの時を待っていると、グランドスタンドから家族連れのファンの方から大声での声援が。更に気合いの入る一幕。占有走行、予選、Rd.3決勝と、上り調子できていることもあり、期待に応えるべくRd.4決勝フォーメーションラップに突入していく。 今回のフォーメーションラップ、ハイペースでもスローペースでもなく、コース前半からグリッドまでほぼ同じようなペースで進んだこともあり、序盤から積極的にウェービングを行っていく。比較的フロントタイヤの温まりが早く感じ、最後のホームストレートでは2回程のホイールスピンに加え加減速によりリヤタイヤへの熱入れを意識し、スターティンググリッドへ整列した。
    いよいよRd.4決勝レースがスタート。またもや平凡なスタートになってしまったものの、ポジションは変わることなく1コーナーへ飛び込んでいく。今回のスタート直後の1コーナーは、内側から外側までまんべんなく混雑していたが、外側にいた前方車両1台がオーバーランしていった為、空いた外側のスペースに入り込み、周りの様子を見ながらコーナーを抜けていく。オープニングラップはポジションを1つ下げて17番手でコントロールラインを通過していく。 続く2周目から3周目にかけて、前方の3台をコース上でパスし、接触によるリタイヤ車両1台と合わせ、13番手までポジションアップ、3周経過時点で早くもRd.3の決勝結果を上回った。 今回も決勝中の調子が良く、これまで勝負すらできなかったチーム車両ともバトルを展開することができ、6周目には12番手、8周目には11番手までポジションアップ。 そこからは前方で競り合う3台との距離も縮まり始め、8番手争いに食い込む期待がかかる。 
    しかし10周目の最終コーナー、ターンインする際にテールスライドを起こしてしまい、その隙に後方から迫っていた1台にインを刺されてしまう。内側からパスされたものの、その分相手は最終コーナーを小回りしており、こちらは1台分外側から加速できた為、速度差によってホームストレートでスリップストリームに入り、横並びの勝負に突入していく。続く11周目の1コーナー、相手がブロックラインを取り、2台が並んでコーナーに飛び込んでいくが、ここでもコーナーのインを取られ、相手の先行を許す形となってしまった。続く左コーナーとなるコカ・コーラコーナーで今回のレースは事実上幕を閉じることに。 先行を許した車両の真後ろにつき、コカ・コーラコーナーにて再び相手のインに飛び込もうとコーナー内側に向かってブレーキ。しかしブレーキのタイミングと強さ完全に誤り、そのままスピンをしながらコースアウト、一気に20番手までポジションダウンし、最終的にそのままの順位でチェッカーフラッグを受けることになった。 レース後、スタートから数周目のイエローフラッグ提示区間で他車を追い抜いていたことが発覚し、決勝結果に+50秒加算のペナルティーを受け、Rd.4は32位という最低最悪の結果で終わることになった。
  • ◆公式予選結果
    Rd.3 17位(1’46.714) エントリー:39台/出走:39台
    Rd.4 16位(1’46.757) エントリー:39台/出走:39台

    ◆決勝公式結果
    Rd.3 14位(トータル27’02.295 決勝ベスト1’46.704) エントリー:39台/出走:39台/完走:33台)

    ◆決勝公式結果
    Rd.4 32位(トータル27’37.140+50秒 決勝ベスト1’47.523)エントリー:39台/出走:39台/完走:32台


2014 Report

Rd.6 2014/12/07 もてぎ1.5 チャレンジカップ

  • レースウィークに入り、一気に寒さを増したツインリンクもてぎ。予選・決勝が行われる日曜日も例外ではなく、快晴かつ、かなり肌寒い朝を迎えた。
    公式予選は朝 9 時 30 分にスタート。事前のテストでは、時間にしてわずかに 2 時間に満たない走行しかできず、毎セッション車への理解を深めながら予選を迎えることとなった。
    各車が間隔をあけつつ一斉にコースインしていく。コースインから 2 周程度かけて徐々にタイヤに熱を入れていく。この間もステアリング操作やブレーキ、車の挙動を確認する作業を同時進行させる。徐々にタイヤやブレーキにも熱が入り、いよいよタイムアタック。この日は F4 や S-FJ といったフォーミュラカーのレースも併催され、F4 はダンロップタイヤ、S-FJ はヨコハマタイヤという、メーカーの全く違うタイヤのラバーが路面に乗り、テスト時とはフィーリングが異なる状況でアタックをかけていく。
    少しだけアジャストしたセッティングのおかげもあり、走り出しから比較的良いグリップを感じていたため、タイヤにはそれほど負担をかけずにアタックできると判断、連続でタイムアタック周回を重ねていく。走れば走る程にタイムも上昇していき、2 分 23 秒 1 までタイムアップ。この時点でテスト時のベストタイムを 2 秒弱更新、さらに 22 秒台に突入すべく気合いを入れ直す。
    ところが、ここでペースの上がらない車両に引っかかってしまう。何度かコーナーでインを狙うが、完璧にかわすまではいかず、1、2 周を無駄にしてしまった。ペースの差は歴然。前を走る車両に対して、ペースの速い後方車両に道を譲ることを促す“ブルーフラッグ”が振らているものの、結局道は空けてもらえず、自らペースを落とし、間隔をあけることにした。この時点でまだ後 1、2 周はタイムアタックできるだろうと思っていたが、無情にもタイムオーバー。公式予選終了を告げるチェッカーフラッグが振られた。
    絶対的な経験値不足によるトラフィックの対処の甘さが露呈し、トップとは 0.4 秒差の 2 番手で予選を終えた。
  • 決勝はフロントロー、イン側からのスタート。この車、というよりツーリングカーでのスタート経験も皆無ながら、テストでもスタートに関する動きは全くもって行っていないため、正直かなりの不安を抱えながらスターティンググリッドにつく。
    フォーメーションラップ開始。これまで乗ってきたフォーミュラカー(後輪駆動)と違い、今回のツーリングカーは“前輪駆動”ということもあり、今一つ、スタートに向けた適切なタイヤの熱入れの方法も分からないままフォーメーションラップをこなしていく。基本的にはフロントタイヤが多めに機能する車であるため、アクセルとブレーキを併用しつつ、フロントのブレーキ、ホイール、タイヤに熱を伝えていく。車を左右に振るウェービングは、フォーミュラカーの時もあまり使っていないこともあり、今回もそれほど大きく車を動かすことなく、グリッドまで戻った。
    いよいよスタート。5 秒前ボードが提示され、レッドシグナル点灯、...少し間があり消灯。不安は的中し、自分的にも大失敗のスタートとなる。ホイールスピンをさせ過ぎ、車を前に進ませることができない。1 コーナーまでに真後ろの車両は抑えたものの、左側から 2 台に並ばれる。1 コーナーはなんとかインを死守したい。若干 1 台に先行されそうな状況の中、3 台が並んで 1 コーナーへ進入していく。左の 2 台はコーナー外側、こちらはイン側のラインをキープしながらターンインしていったが、外側の2 台が徐々に内側へ寄ってくる。案の定、左側の 1 台の右リヤとこちらの左フロントが軽く接触してしまった。接触した車両はハーフスピンをしかけたものの、なんとか体勢を維持し、もたつきながらも再加速できていたようだったが、後ろにはピッタリと 1 台、右側はコース外の芝生という状況で、こちらにも逃げ場は完璧に無かった。
    ストレートを挟んで、続く 3 コーナー。自分でも焦るほどのアンダーステアが出てしまい、真後ろにいた 1 台に先行を許してしまう。さらにその先の 5 コーナーでも強烈なアンダーステアにより車が曲がらず、もう 1 台にも先行される結果になってしまう。この時点でトップの車両にはかなり逃げられてしまい、現段階では 4 番手を走行。ここから前方の 2 台にピッタリくっついたままの状態が続く。
    事態が動いたのは翌周の 90 度コーナー。直角の右コーナーへの進入で前方 3 番手を走行する車両が、2 番手を走行する車両のインに強引に入り込み接触、2 番手を走行していた車両はリタイア、接触した 3番手車両が 2 番手に上がり、うまくアクシデントを切り抜けたものの 3 番手に続くことになった。
    ここからは数周にわたって 2、3、4 番手の 3 台による接近戦が繰り広げられる。ペースの全く上がらない 2 番手車両に、いたるところでアクションをかけるものの、かなり焦っているのか走行ラインが読めず、あわや接触寸前という動きをする場面もあったため、一旦引いて様子を見ながら確実にオーバーテイクできそうなポイントを探す。
    勝機は突然現れた。様子を見ながら走行していた最終コーナー、前方の車両のスピードがもたついた一瞬の隙を見逃さず、完璧な速度で最終コーナーを立ち上がる。徐々に前方車両のテールが近づいてくる。しかし若干間隔が空き気味だったせいか、前方の車両はまだブロックラインをとってこない。1 コーナーでインに飛び込めると確信し、ギリギリまで背後にピッタリと張り付く。ブレーキングポイント寸前で相手のインに車を振り、一気にパス。クリーンに、かつ、スムーズにオーバーテイクが決まった瞬間だった。これで再び 2 位浮上。翌周には予選ベストタイムを上回る、2 分 23 秒フラットまでタイムを更新し、トップを追いかけ始めた。
    レース後半、セッティングの影響もあってかリアタイヤのスライド量も増え始め、車がはね始めたものの、じりじりとトップの背中が見え始めた。が、そんな矢先、またしてもと言うべきか、車両にトラブルが発生してしまう。レースも残りわずかという時に、S 時コーナーを立ち上がった先で突然パワーを失う。と思ったらまた何事もなかったかのように鋭くパワーが立ち上がり、一瞬で不安がよぎる。ガス欠にも似た症状に愕然としたが、後々、電気系トラブルであることが分かった。リタイアだけは絶対にするまいと、チェッカーフラッグを受けるまでこの症状と戦いつつ、車が動く限り走り続けた。ここまででかなり後続車と差が開いていたこともあり、最低限表彰台ポジションは守りきれるかと思ったが、無情にも 4 位でチェッカーフラッグをくぐった。
    最後に起こったトラブルも含め、今回のレースではかなり学べたことも多かった。ドライビングの幅を増やすことにも繋がり、今後に向けてかなり収穫を得られたと思う。
    ◆公式予選結果
    2 位
    ◆決勝結果
    4 位
2012 Report

Rd.6 2012/11/11 JAF地方選手権 スーパーFJ筑波シリーズ

  • 前戦から1 カ月も経たないうちに、第6 戦。気が付けばいよいよ今回が今季の最終戦となる。
    曇り空ではあるものの、時折太陽が顔を出す朝を迎えた筑波サーキットは、かなり肌寒い。
    今回の公式予選はいつもより若干遅い、朝9 時25 分にスタート。前回のような失敗は許されない。
    慎重にかつ、タイヤ・ブレーキに熱を入れながら徐々にペースを上げていった。
    ここ最近、テストではとにかく予選を意識したドライビング・セッティングを進めてきたが、なかなか良い感触を得ることができず、結局、最終戦となる今回の予選にも引きずってしまっていた。
    数周アタックをしたところで、一度ピットイン。
    タイヤの内圧だけを確認・調整して再びコースに戻る。
    内圧は最適、タイヤにも十分熱が入っていたが、各コーナーで挙動がバラバラという苦しい予選になってしまった。
    結果はトップから9 番手までが0.5 秒以内、3 番手から9 番手までは0.3 秒以内という超接近戦の中、8 番手に沈むことになった。
    予選終了後、左後輪にトラブルが見つかったが、結果は結果。
    決勝での巻き返しを狙う。
  • またしても後方からのスタート。ただ前だけを見るのみ。
    フォーメーションラップでは念入りにタイヤに熱を入れ、スタートとスタート直後の1 コーナーに備える。
    フォーメーションを終えた全車がグリッドにつく。
    スタート5 秒前、レッドシグナル点灯から消灯。
    今季最終レースのスタートが一斉に切られた。
    直後の1 コーナーでは1 台がスピン。
    混乱している1 コーナーを隙間を見付けて抜けていく。
    次のヘアピンまでに既に5 番手までポジションアップ。
    スタートから1 コーナーで3つポジションを上げたことになる。
    そこから数周は3番手から5番手までが数珠つなぎで周回を重ねる。
    4周が終了した時点でトップ走行中の車両にトラブルが発生。
    戦線から離脱し、これにより4番手にポジションアップ。
    相変わらず前方の2番手3番手はロックオンできているが、車両の特性もあり、コーナー出口からストレートでは徐々に離されるものの、コーナーへの進入で一気に追いつくという展開が続く。
    これはもうコーナー進入時に飛び込むしかない。
    一瞬の隙を狙ってプレッシャーをかけていく。
    レースもいよいよ折り返し、引き続きテールトゥノーズの争いが続いていたが、ここでバックストレート前のヘアピンで前方3番手の車両がスピン。
    冷静にかわし、2番手を追いかける。
    ここからもストレートでは離され、コーナーでは一気に追いつく展開になったが、結局最後までパスすることはできなかった。
    正直予選結果には絶望的だったが、気が付けば3 位でチェッカーフラッグを受け、初の表彰台を獲得することができた。
    ◆公式予選結果
    8 位(エントリー:11 台/出走:11 台)
    ◆決勝結果
    3 位(エントリー:11 台/出走:11 台/完走:11 台)

Rd.5 2012/10/14 JAF地方選手権 スーパーFJ筑波シリーズ

  • 前戦第4 戦から2 カ月程が経ち、この日のサーキットは朝から気温がだいぶ低く、肌寒ささえ感じる。
    そんな中、朝8 時40 分からスーパーFJ クラスの公式予選が始まった。
    気候ががらっと変わる時期ということもあり、3 日前の木曜日のテストからドライビングとセッティングを探っていたが、なかなか手応えを感じられずにいた。
    土曜日の前日テストも探り探りのテストが 続き、ニュータイヤとのマッチングに不安を抱えたまま、今回の予選に臨むことになった。
    気温とともに路面温度も低く、タイヤに熱が入りづらいことを予想してコースイン、最初の1~2 周で感覚を掴むことに集中した。
    設定した空気圧が原因か、予選2 周目の最終コーナーでなかなかの手応えを感じることができた。
    このまま3 周目にアタックをかけようと意識を高める。
    迎えた1 コーナーへのハードブレーキング。
    さっきの最終コーナーでの感覚で、タイヤ・ブレーキ共に熱が入ったと思い込んでいたが、読みが甘かったことに気付かされる。 止まらない。全くタイヤが路面を掴んでいる感じはなく、減速しきれる気配がない。
    ステアリング操作とブレーキコントロールによって必死に抵抗するものの、スピンをしながらコースアウト、コース外の砂利の上を滑り、スポンジバリアに軽く接触して止まった。
    早々に予選が終了した瞬間だった。
  • 今日はもう失う物はない。
    グリッド最後尾から見える景色はスタートシグナルも遠く、1コーナーも遠くに見える。
    フォーメーションラップ、とにかくスタートで2~3 台をパスするつもりで念入りにタイヤを温める。
    いよいよ第5 戦決勝のスタート。
    タイミング良くスタートを切ることができ、スタートから1コーナーで2台を抜き去る。
    そのまま団子状態でオープニングラップを終え、11 位から9 位へポジションを上げた。
    その後数周のうちに更に2 台をパスし、7 位までのポジションアップに成功する。
    この間に4~6位の集団には離されてしまっていたが、この集団がバトルを展開していることもあり、徐々に追いつき始める。
    約10 周が終了した後の1コーナー。
    トップを走行していた車両がスピン。
    4 位争いを展開する前方集団の直前でコースに復帰する。
    これにより1 コーナーでは集団のペースが下がり、一気に追いついた。
    ここからは更に集中力を高める。
    前を走る車両に完全にロックオンすると、隙を探るため様子を伺う。
    各コーナーへの進入で差がほぼゼロになることを考え、コーナー立ち上がりで並びかけられるような走り方を意識して仕掛ける。
    ところが2 台前を行く5 番手の車両のペースが上がらず、前方の6番手の車両が隙を突いて5 番手に上がってしまった。
    これにより、新たに前方の車両が6 番手に下がって来た車両に変わり、再びパスできそうなポイントを探し直すことになった。
    全体的にペースはこちらのほうが上だということが分かり、いつでも隙を逃さないように、神経を研ぎ澄ます。
    十数周目、中速右コーナーのダンロップコーナーでうまくスピードを載せ、次のヘアピンの右コーナーで外側から一気に並びかける。
    ここでクロスラインを取り、並んだままバックストレートへ。
    ヘアピンの立ち上がりで正規の走行ラインを取れなかったせいか、トラクションが一瞬抜け、バックストレートで徐々に相手が前へ抜け出しそうになる。
    ここで徐々に内側へ幅寄せをしてきたが、しっかりとこちらの1 台分のスペースは維持してくれている。
    ギリギリのバトルを展開しているところで、いよいよ最終コーナーが迫ってくる。
    今度は僕がイン側。
    半車身は相手がリードしているが、ここで引くわけにはいかない。
    もうパスすることしか考えなかった。
    若干無理やりだったが、高速最終コーナーへの進入で、相手のインに飛び込む。
    2 台ともスピードは限界のまま最終コーナーに並んで進入する。
    外側にいる相手はライン的に厳しくなり、徐々に外側へそれていく。
    車間数ミリのバトルを制した瞬間だった。
    これでポジションは6番手。
    その後5番手の車両ともテールトゥノーズでのバトルを展開したが、抜くまでには至らず、半車身程並びかける超僅差でチェッカーフラッグを受けた。
    スタートから5 台抜きの6 番手で第5 戦を終えた。
    ◆公式予選結果
    11 位(エントリー:11 台/出走:11 台)

    ◆決勝結果
    6 位(エントリー:11 台/出走:11 台/完走:11 台)

Rd.4 2012/08/19 JAF地方選手権 スーパーFJ筑波シリーズ

  • 今回はいつもより早い、朝8 時40 分から公式予選が始まった。朝8 時といえど、気温はどんどん上昇し、路面温度もそれに合わせて上昇してく。
    タイヤに熱を入れ過ぎないように注意しながら、最初の 数周を走り、アタックに向けてタイミングを計る。 前々日の金曜から前日の土曜まで、今回のレースに向けて調整を繰り返したがいまひとつ何か掴めず今回の予選に臨んだ。
    いざ予選が始まってみると、前日までより若干乗りやすくなっていたが、やはり いまひとつ。
    しかし、これでアタックするしかない。
    いよいよタイムアタック。
    数周続けてアタックし、タイムが上がらなくなった時点で一旦ピットへ。
    タイヤのエアを調整し、再びコースインする。
    実はこのときピットに戻った時点では狙っていたエア圧だったため、何の調整もしなかった。
    そのため、そこからは数周タイヤをクールダウンさせ、再び数周 タイムアタックすることにした。
    ここまでリーダーボードの2 番手を維持していたが、徐々に周囲もタイムアップし、最終的には4 番 手で落ち着くことになった。
    予選後半、タイムを上げてきた車両がいたため、再びアタックするも、こちらにはタイムアップする余裕もなく、結局変動は無し。予選後、他の車両にペナルティーなどあったが最終的に3 番手で予選を 終えた。自己ベストグリッドとなった。
  • いよいよ決勝。
    自己ベストとなる3 番グリッドは、さすがにこれまでよりもスタートシグナルが近い(!)前方の視界もだいぶ開けている。
    フォーメーションラップ開始。前方の2 台とミラーに映る後方の車 両のほとんどが激しくウェービングしている。
    僕は予選で他よりも多めにタイヤを使ってしまっていたため、フォーメーションラップ中は慎重にタイヤに熱を入れた。
    全車がグリッドに整列。
    シグナル消灯で一斉にスタートが切られる。
    事前にスタート練習もしておいたおかげで、ほぼ完ぺきに近いスタートを切れた。
    1 コーナーまでに前車に並びかけるくらいだったこ とが、スタートの成功を物語っている。
    そこから数周はトップグループは等間隔の僅差で周回を重ねる。
    前車のペースが上がらないのか、予選でタイヤを消費したわりには勝負できそうな予感がしていた。
    案の定、テールトゥノーズの勝負に持ち込む。
    この間にトップは少しずつ逃げ始めている。早めに抜かな いと更に逃げられてしまうと思ったが、時々見られるミスの隙をつけずにいた。
    パスするのもいよいよ時間の問題かと思っていた矢先、バックストレートでまたしても悪夢が・・・。
    順調に3 速→4 速とシフトアップしたはいいものの、そこから5 速にシフトアップできない。
    と言うより、4 速からギアを抜く事ができない。
    まさかとは思ったが、どんなに抵抗しても一向に4 速からギアが抜けることは無かった。
    この間に後方からは数台が通り過ぎていく・・・。何の前兆もなくあまりに 突然の出来事に、夢でも見ていると思ったが、紛れもない現実。トップ争い、表彰台が手からこぼれ落 ちた瞬間だった。
    そこからはどんなにギアを抜こうとしても抜ける気配が無く、残りのレース後半を4 速ギアだけで走った。
    喜びのレースになるはずが一転、非常に苦しいレースになった。
    ◆公式予選結果
    3 位(エントリー:12 台/出走:12 台)

    ◆決勝結果
    12 位(エントリー:12 台/出走:12 台/完走:12 台)

Rd.3 2012/06/24 JAF地方選手権 スーパーFJ筑波シリーズ

  • 梅雨の時期と台風が重なりどんな天候になるのか心配されたが、
    タイミング良くレース日は晴れ、朝から気温も上がり完全なドライコンディションで公式予選が始まった。

    出走順は後方からだったため、クリアラップをしっかりとることを念頭にコースインした。
    アウトラップでニュータイヤの皮むきをし、同時にブレーキにも熱を入れていく。
    気温も高く路面温度も上昇傾向にあったことから、すぐにグリップを引き出せると予想し、
    数周の間は無理にタイヤを温めることはタイヤとブレーキに熱が入ったところでいよいよアタック開始。
    コンディションを確認しつつアタックしていく。
    数周アタックしたところで一旦ピットイン、タイヤのエア圧を調整すると同時に、
    呼吸を整えピットアウト、アウトラップを経て再びタイムアタックに入る。
    一時的にリーダーボードの上から3 番目にカーナンバー55 の数字が表示される。
    その後上位数台は何度も順位が入れ替わり、一時 6 番手あたりまでポジションを落とす。
    タイヤも徐々にタレ始め、ここで 1 周クールダウンを行う。
    ピットイン時に、このポジションでもトップとのタイム差がそれほど無いことを聞かされていたため、
    何が何でもタイムを更新し、ポジションアップを狙って周回を重ねる。
    ピットから提示されるサインボードの残りラップ数も少なくなってきた。
    ここで改めてアタックをかける。
    コンマ数秒のタイム更新によりポジションがひとつ上がった。
    さらにポジションアップを狙ったが、ここでタイムアップ。
    トップからコンマ 3 秒差という接戦だったが、公式予選を 5 番手で終えた。
  • 決勝は 5 番グリッドからのスタート。
    前回から比べると驚くほどスタートシグナルが近くに見える。

    フォーメーションラップの開始、積極的にフロントタイヤとブレーキに熱を入れたが、
    あえて車を左右に振る「ウェービング」は行わなかった。
    この気候もあり、ブレーキに熱を入れることで、その熱が伝わり、タイヤも内側から温まってくれるからだ。
    スタート直後の 1 コーナーでしっかり止まって曲がれるように、とにかくフロントタイヤとブレーキに集中した。

    前車がグリッドにつき、いよいよスタート。
    この時驚くほど緊張は無く、完全にシグナルだけに集中できた。
    消灯する瞬間をとらえピッタリのタイミングでスタートをきった。
    前車がスタートでミスをし、ポジションアップ。
    直後の 1 コーナーではコースイン側をキープし、ポジションキープ。
    4 番手でオー2 周目に入ったところで各コースポストから「SC」ボードが提示される。
    それから数周をセーフティーカー先導で周回する。
    セーフティーカー先導は初めての経験だったため、とにかくリスタートに意識を集中させる。

    セーフティーカーのランプが消え、いよいよリスタート、意識を集中していたこともあり、
    何とか前方の車両とタイミングを合わせることができた。
    そこからはトップ 4 台が他を引き離すペースで周回していたが、
    前方の 3 番手のペースが落ち始め、徐々にテールトゥノーズの争いへと発展していく。
    コーナーでは圧倒的に自分のペースの方が速かったが、ここは抜きどころの少ない筑波サーキット、
    全コーナーで必要以上にブロックされたが、どこか隙間がないかを探しながら追いかける。
    チャンスがあるとすれば 1 ヵ所、ヘアピンへの進入でインにねじ込もうと考えたが、
    ここまでのレースで結果が残っていないことを考え、結局オーバーテイクを試みることはなかった。
    無我夢中で追いかけた終盤だったが、気が付けばチェッカーフラッグが振られていた。

    予選から順位を 1 つ上げた、4 位でのフィニッシュ、表彰台まではあとコンマ 2 秒の差だった。

    ◆公式予選結果
    5 位(エントリー:12 台/出走:12 台)

    ◆決勝結果
    4 位(エントリー:12 台/出走:12 台/完走:8 台)

Rd.2 2012/05/05 JAF地方選手権 スーパーFJ筑波シリーズ

  • 前日まで降り続いた雨も収まり、朝から気温もどんどん上昇していく中、第2 戦の予選が開始された。
    今回、予選出走順は後方のため、クリアラップを取るため前車との間隔を開けてコースインした。
    ニュータイヤの皮むきをしながら徐々にタイヤとブレーキに熱をいれていく。
    数周をアタックしたところで徐々に前車との間隔が詰まり、タイムも頭打ちになりこのタイミングで一度ピットイン、
    車の調整をし再度コースインする。
    そこから数周はクリアラップを取れたが、いまひとつ車のバランスがしっくりこない。
    徐々にタイムは更新されていくものの、「これはいける!」という感覚を掴めずにいた。
    というのもレース前の練習の時点からこの「いまひとつの感覚」は続いており、そこから抜け出せずにいた。

    そんな中、さらに悪夢が襲いかかる。
    再びタイムの上がり方が小さくなってきたところでピットインしようと考えていた矢先の出来事だった。
    コーナーを立ち上がり、さあシフトアップだという時にギアが入らない。
    単純にシフトミスだと思ったが、一向にギアが入る気配がない。
    これはおかしいと思い、惰性で車が転がっていく間全てのギアポジションにギアを入れてみたが、全く反応してくれない。
    と、ここであることに気がつく。確かにギアが入る感触はしているのだ。
    でも全く車は前へ進もうとしない。この段階では何が起きているのか分からなかったが、
    コースが徐々に上り坂になり惰性で進むのも限界が来ていた。
    ちょうどGWでにぎわう観客席の目の前で車は止まった。ここからがタイムが上がっていくタイミングというところで、
    僕の予選は幕を閉じた。

    原因は駆動系のトラブルで、ギアには何の問題もなかった。
    他のドライバーが走り抜けていく様子を、時間にして予選残り半分をコースサイドで見守るしかなく、
    悔しさと苛立ちでいっぱいだった。
  • 決勝は10 番グリッドからのスタート。
    やはりこの位置に停止すると当然のことながら眺めは良くない。しかし、ここは失う物は何もないポジション、ここは思いっきり行くしかない。 フォーメーションラップの開始。事前にアドバイザーと話し合ったようにタイヤとブレーキに熱を入れていく。 いよいよレースのスタート。シグナル消灯と同時に全車が一斉に加速する。 スタートでのポジションアップを狙っていた通り、ホイールスピンも少なくまずまずのスタートダッシュを決め前車をパス、 団子状態となり一斉に全車が1 コーナーへ流れ込む。 前回のレースのような失敗をしないよう慎重かつ冷静に切り抜けていく。 1 コーナーを抜けた後も数台が横並びしながらポジション争いを展開する。 数周し、徐々にレースが落ち着き始めると、ここからは数台がつながってのポジション争いが始まった。
    他よりもタイヤにアドバンテージがあったため、それを活かしながら前車を追いかける。
    というのも、予選をトラブルにより半分程しか走れなかったことで、タイヤに関しては他のドライバーよりも 新しい状態に近く、有利な状態にあった。
    とにかくプッシュするしかない状況だったこともあり、前を行く車両にプレッシャーをかけながらミスを誘い、 徐々に1 台また1 台とパスし、レースが終盤に差し掛かるころには6 番手までポジションを上げた。
    次のターゲットはチームメイト、接触だけは絶対に避けなければならない。 6 番手に上がってから2 周程でチームメイトに追いついた。ぴったりと後ろについて様子をうかがう。
    コーナー毎に挙動が不安定な様子から、タイヤがかなり厳しいことが想像できた。どこで仕掛けるべきか、タイミングを計りつつプレッシャーをかける。 仕掛ける場所を1 ヵ所にしぼり、次の周で勝負すると決めた時だった。
    またしても最悪の悪夢が襲いかかる。
    第1 ヘアピンコーナーを立ち上がり、次のダンロップコーナー(ほぼ直角の右コーナー)に進入する時だった。
    前方のチームメイトが左のリヤタイヤをダート(コース外)に落とし、スピンモードになってしまった。
    この時点ではチームメイトの左側に若干のスペースがあるのが見えたため、とっさに左へステアリングを切る。
    ところが、スピンをし真横を向いた車がその反動でこっちに寄ってくる。
    スピンして真横を向いた車を、車体半分ほどが通り過ぎた次の瞬間、強烈な衝撃が右後ろから伝わってきた。
    まさに悪夢の瞬間だった。
    ぶつかった反動で、横転しそうなほど車が浮き、その後地面に叩きつけられる。
    右のミラーに映ったのは、アームが折れ曲がり無残にも真上を向くタイヤだった。
    これ以上は走行不可能、車を降りて安全なコース外に退避するしかなかった。
    レース残りわずかをまたしてもコース外から見守り、チェッカーフラッグが振られるのを待つ。
    トラブルによって不本意に終わった予選順位から、入賞目前まで来ていたため、
    自分でも信じられないほどの苛立ちと、辛さで、本当は夢なのではないかと本気で考えている自分がいた。
    しかしこれはまぎれもない現実。レース終了後、無残な姿になったレースカーと共にピットに戻るしかなかった。
    ◆公式予選結果
    10 位(エントリー:12 台/出走:12 台)

    ◆決勝結果
    リタイヤ(エントリー:12 台/出走:12 台/完走:10 台)

Rd.1 2012/04/01 JAF地方選手権 スーパーFJ筑波シリーズ

  • 前日の悪天候とは打って変わって晴れ渡る空となったこの日。前日の強風によって運ばれた砂埃が、
    夜まで降り続いた雨によりコースの内側に流され、走行ライン上は滑りやすい状況でのコースインとなった。
    今回の開幕戦の予選出走順は3 番目。練習での好調を維持したまま予選に臨みたい。
    ピットロードの信号がグリーンへ、2012 年開幕戦が始まった。
    予選開始から2 周目、早くも前方の1 台を抜き去ると、そこからは昨年のチャンピオン争いを繰り広げた黒岩選手(No.18)とのポールポジション争いが展開される。
    リーダーボード(順位とカーナンバーが表示され、サーキット中の人が走行中の車両の順位を確認できる縦長の巨大な電光掲示板)の1 番上をNo.18 とNo.55 が交互に入れ替わり、序盤から激しいポジション争いが繰り広げられた。
    しかし、この展開が今回の予選を失敗へと導く入り口となる。
    事前の作戦ではタイムが頭打ちになったところでピットイン、再度調整をして最後に再びアタックするという流れだったが、思いのほかトップ争いが激しかったたことと、もっといけると思い込んでしまったため、タイムが頭打ちしていると気付くまでに予定よりも大幅に周回数を使ってしまった。
    無論、これによりタイヤのバランスは崩れ、慌てて調整をした時には既に予選も残り僅かになっており、更にはクリアラップも満足に取れずというダブルパンチを受けてしまった。
    また、予選前に調整したタイヤのエア圧により、ニュータイヤが力を発揮し始める時には、既に最適なエア圧の範囲を超えてしまっているというミスをしてしまった。序盤はトップ争いを演じたものの、後半は完全にバランスを崩し、結局予選を5 番手で終えることになった。
  • 予選での失敗を踏まえ、何としてでも巻き返しを図りたい決勝。強い気持ちのあらわれたレースとなった。
    予定通りの13 時に全車一斉にコースイン、フォーメーションラップではリアタイヤとブレーキを意識して温度を上げた。
    全車がグリッドに付きいよいよスタートの時。
    レッドシグナルが点灯から消灯、クラッチを繋ぐタイミングが早すぎたせいで多めにホイールスピンさせてしまったが、大きく出遅れることなく1 コーナーへ向かった。
    ここで待ち構えていたのは、またしても悪夢の始まりだった。流れが悪い時はとことん悪いものだ。
    ポールポジションの選手が大きく出遅れ、1 コーナーに進入していくタイミングで僕の左前の位置まで落ちてきた。
    これを起点に前方では若干の渋滞が発生、思いがけないタイミングで前方が減速を始め、とっさにフルブレーキングを行ったが間に合わず、何とスタート直後の1 コーナーで前車に接触、フロントウィングとタイロッドにダメージを負ってしまった。
    タイロッドにダメージを負ってしまったため、直進状態でもステアリングは切った状態になり、おまけにフロントウィングはガタガタでダウンフォースも効かないという最悪の状態に陥ってしまった。
    しかし、この時点でまだ5 番手をキープできていたため、何が何でもこの位置をキープするため、必死に走行を続けたが、高速コーナーでは全く曲がることができず、数周後に6 番手にポジションダウンしてしまう。
    ミラーには後続車両は遠く見えたため、6 番手は必ずキープしようと数周目に突入したところで、オレンジボール(車両の修理を合図するフラッグ)が振られてしまったため、ピットインを余儀なくされることとなってしまった。
    ピットで落ちかけたフロントウィングを完全に外し、再度コースインする。すでに1 周差がついてしまい、この時点で僕のレースは終わったも同然。
    ここからは無の状態で周回を重ねていく。
    ウィングが無く高速コーナーは全く曲がらず、ステアリングは曲がったままだったが、周回遅れとは言えど、徐々に前方に2 台の車両が見え始めた。
    この状態でまだ追いつくことができるかもしれないと思ったが、無情にもチェッカーフラッグが振られた。
    ◆公式予選結果
    5 位(エントリー:15 台/出走:14 台)
    ◆決勝結果
    9 位(エントリー:15 台/出走:14 台/完走:9 台) ※決勝後3 台が失格により9 位
2011 Report

Rd.3 2011/07/03 筑波サーキット

  • 予選の内容
  • 予選とは打って変わって雨は止み、走行ライン上は完全に乾き、
    全車がドライタイヤを装着して決勝レースに臨んだ。
    フォーメーションラップが終わり全車がグリッドにつく。シグナル点灯から消灯へ。
    出だしは悪くなかったが、ホイールスピンが収まった途端回転がいっきに落ちてしまい、形としては出遅れることになってしまった。
    スタートでポジションをひとつ落としたが、直後の1コーナーで前方の車両1台がコースオフ、ポジションは元に戻った。
    続くS字では後続の車両と並んだまま進入、次の第1ヘアピンに向けてインコースにポジションを取り、意地でも譲らない。
    その車両と数周にわたってポジション争いを展開することになるが、徐々にミラーからはその姿が遠ざかっていった。
    このバトルの間に前方の車両には少し離されることになってしまったが、それ以降間隔は変わらないままレースが展開された。
    レース後半、ペースがなかなか上げられず、序盤とは違う車両が徐々に後方から迫って来た。
    ここで再びチェッカーまでバトルになったが、最終的に少し差をつけた状態での決着となった。

    ファイナルラップ、前方の2台が激しいポジション争いを繰り広げ、譲る形となりバランスを崩した1台が目前まで落ちてきた。
    ほぼ全てのコーナーで焦りが見られ、テールトゥノーズで追いかける。
    チャンスは絶対逃さない、ファイナルラップのバックストレートでぴたりと後ろにつける。
    最終コーナーで交差するような形での進入となり、一瞬空いた相手のインコースをうかがう。
    しかし並ぶまでには至らず、そのままのポジションでチェッカーフラッグを受けた。

    ◆決勝結果
    5位入賞(エントリー:15台/出走:15台/チェッカー:15台)